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この手入れのいった髪……。
桃色の長い髪……。
血の気が失せていくのが自分でもよくわかった。
「羽百合ッ!?」
俺は部屋を飛び出した。
口から飛び出た声はいつもより高い。っていうか高過ぎる。
「いっ…」
部屋を飛び出た瞬間、すぐに何かとぶつかった。
「んだよっ!?」
見上げた俺は愕然とした。
「あれぇ?うゆがいる~」
『うゆ』というのは羽百合の一人称で……。
って、そんなこといってる場合ではないっ!?
何で俺が目の前にっ!?
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