図書室にて。

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俺は自分の靴箱がある方向を向き直し、足を踏み出そうとした。 すると、茅ヶ崎が俺を引き止めた。 「…………名前は?」 『………は?』 「あなたの名前。……………聞いてなかったから」 それはそうか、俺が茅ヶ崎の名前を知っているのは、茅ヶ崎がこの学校の有名人だからだ。 当然、茅ヶ崎は俺の名前なんて、知らないはずだよな。
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