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『あ~。えっとな。俺の名前は新里秋仁(ニイザトアキヒト)って言うんだ。ちなみに無理に覚えなくて、結構だ』
俺、よく覚え難い名前だって、言われてるからな。
「………そう。新里秋仁」
俺が言った名前を復唱するように茅ヶ崎は呟いた。
「新里君……。さっきの言葉………………嬉しかったよ」
そう言って、微かに微笑み茅ヶ崎は職員室の方に歩いて行った。
……………っ///
何なんだよ。あいつ。
言い逃げしやがって。
俺はそう思いながら、しばらく図書室の前を動けなかった。
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