お坊っちゃま

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「冗談に決まってるだろ?」 ニッコリと笑いながら私の肩に手を回して歩き始めた。 「それとも、俺に夜這い掛けて欲しかった?」 「なっ...。」 「心がそんなに言うなら、毎晩でも部屋に通うよ?」 「結構ですっ!!」 部屋に通うって...平安時代じゃないんだから...。 「ほら、着いたぜ。」 「ほえ?」 「いや、キッチン。 ここに来たかったんでしょ?」 「...あぁっ!」 「もしかして忘れてた?」 はい...ゴメンなさい。 裕也君が余りにも突拍子もない事言うからすっかり忘れてたよ...。
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