お坊っちゃま

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えっ!? 今...。 「何て言ったの?」 「心お姉ちゃん、何笑ってるの?」 いや...正確にリピートしなくても大丈夫なんだけど...。 でも聞き返したの、私だしな...。 って、そんなことじゃなくてっ!! 「私の事、お姉ちゃんって...。」 「あぁ、真咲兄さんがそう呼ぶ様にって。 姉さんだと可愛くないから、お姉ちゃんって呼びなさいって。」 あぁ、なるほど。 「修羅君って、確か陸上部だったよね? 種目は何をやってるの?」 「短距離。」 「そうなんだ!! 私と一緒だ!!」 そう言うと、驚いた顔で私を見た修羅君。 「心お姉ちゃんって、テニス部じゃなかったっけ?」 「それは高校から。 中学時代は陸上部だったの、しかも短距離と跳躍。」 「ごめん...。」 「え!? 何で謝るのっ!?」 「お姉ちゃんが短距離と跳躍だなんて...。 想像出来なくて、何て言っていいかわかんない。」
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