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少し暇を感じていたので、仕事中に悪いと思いながらも咲夜とひとしきり雑談をする。 咲夜から話す事は滅多に無いが、聞き手としては非常に優秀だった。 これからもたまにこの蒼い紅茶を淹れて欲しいと頼んだところで、突然私は名前を呼ばれた。 「パチュリー様。お客様です」 声のした方を見ると、図書館で司書の様な仕事をしている、小悪魔。紅い髪を揺らしながら、私のところへ走り寄って来ていた。 客。小悪魔が客だと言うからには、いつも勝手に本を持って行く魔理沙では無いわね。 ……となると、一番可能性が高いのは。 「通しなさい、小悪魔」 そう言うと、小悪魔ははい、と返事をして走って行った。 咲夜はまたお淹れしますと言った後、気がつけばいなくなっていた。 私は再び魔導書を読み始めたが、二つの足音はすぐに私に近付いてきた。 「パチュリー様。お客様をお連れしました」 一つは小悪魔。 「そう。ご苦労様」 お決まりの労いの言葉をかけ、振り返る。 小悪魔の横に立っているのは、私の予想通りの人物。
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