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「イリト」
いつの間にか帰ってきた類が話し掛けてくる。ちなみに、イリトとは、類が俺を呼ぶ時のあだ名だ。
なぜ、こう呼ぶか知らんが、『イリ』エアス『ト』という、微妙な部分から抜き出してる。たまに意味を考えているが、イマイチ分からない。
「イリト!」
「何だ?」
考えに耽り過ぎたため、類が怒鳴ってくると、俺は生返事で返した。
「理想の世界って、何でないのかな?」
とんでもなく意味不明な質問をされた。どう答えようか…。
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