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暗闇に響き渡る俺の足音。何をしてるんだろうか…。懐中電灯のスイッチを入れ、辺りを仄かに明るくさせる。
既に倉庫の前にいるが、来る途中でかなりの埃を吸ったと思う。アスベストだったら、確実にガンだな。
「っ!?」
変なことばかり考えてたが、別の足音が聞こえて咄嗟に倉庫に入った。
「誰かいるの?」
女の声。類達の声ではない。なぜ、こんな所に女がいる。
「…おかしいわね」
女は諦めたようだが、明らかに足音は近付いてる。まるで、この倉庫を目指すように。
「ここから…」
扉越しに聞いていた声が間近になる。どう考えてもヤバい。隠れないと…。
隠れようと動いた俺は何かに躓いて、こけた。
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