第1話 始まりは謎の扉

2/26
前へ
/29ページ
次へ
寝室。 眠りについている、輝いた黄色の髪の少年。 名前はベアラ・ニルドール。17歳。 その寝室の中に目覚ましの嫌な音が響く。 隣のベットで寝ているその少年が、寝た状態でのそーっと腕をあげ、ペタン、とスイッチを押しアラームを解除する。 しばしの静寂── そして再び鳴り出す。 「だーーーー!! うるせぇっつーの!!」 ガバッと起き上がったと同時に、目覚まし時計を手に取り、 「お前はいつもうるさいんだよ!!休みの日ぐらい、寝!か!せ!ろ!よ!!」 愚痴りながら、ものすごい勢いで時計のボタンを連打する。 そのまま時計を放り投げ、ベットに大の字で寝転んだ。 「ハァ……ハァ……」 寝転ぶ拍子に見える部屋の屋根。 そこにはベアラのあらゆる趣味のポスターが貼ってある。 それらを眺めながら、 「まあ、父さんの仕事手伝わねぇといけねーけどなぁ」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加