少女と道化師(ピエロ)と

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  その次の日は曇り   でも、いつ降ってもおかしくないくらいにどんよりとした天気   彼が来ているかは分からなかったけど、私はいつもの時間に、いつもの場所に向かった   近くまで行くと、彼の姿が見えた   遠目でも良く分かる、いつも通りの奇抜な格好は彼しかいないから 「こんにちは、道化師(ピエロ)さん」 「はい。こんにちは、お嬢さん」   そう言って、彼はおどけた笑みを浮かべて私の方を見る   私が近くに座ると、いつもみたいに芸が始まる   ………ただ   いつもと少し違うことが起こった _
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