3人が本棚に入れています
本棚に追加
それは収録後の事
よく考えれば収録でいっぱいになりすぎて
谷村さんどころか他の方達にも
満足に挨拶していなく
収録さえミスばかり…、
"私、何してんだろ…"
そう思ってロビーに座ってた
そんな時に谷村さんは
話しかけてくれた
「美羽ちゃん、お疲れ様っ!」
「ぇ…あ、た…谷村さん!!?
ぅ…あ、あのごめんなさい!!!
あのっ私っミス…ばっか、で
本当にっ、あ…挨拶、も…
きち、んと…っ」
話しかけられた驚きと
自分の情けなさや悔しさ
挨拶さえしていない申し訳なさ
全てがぐちゃぐちゃに
入り混じって、混乱して
途切れ途切れになりながらも
必死になって話す私の隣りに
谷村さんは黙って座った
「あ、あの、本当に…っ、」
やっぱり何よりも
申し訳ない気持ちは勝っていて
情けなくて、
何を言えばいいのかさえ
わからなくて…
私は言葉を詰まらせた
そんな私を知ってか知らずか
ただ一言谷村さんは言った
「大丈夫だよ…、」
そう言って優しく微笑み
私の頭を、撫でた
最初のコメントを投稿しよう!