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―青side―
悲しませた。
僕がすばるくんを。
本当は・・・
「ヤス?」
「あ!?あぁ、ごめん;ぼーっとしてた。どしたん?」
「もー、ちゃんと聞いてや。」
ふふ、とたっちょんが独特な笑みでふわりと笑う。
俺も微笑む。
でも、やっぱりちゃんと笑えてないかもしれない。せっかく、たっちょんがご飯に誘ってくれたのに
ずっとずっと、すばるくんの顔が離れへん。
寂しそうに無理して笑ってた。
あの時の笑みが悲しくて。
せっかく誘ってくれたのに。
どこか変だと気付いたのに。
罪悪感に似た感情が僕の心を黒く塗り潰していくような気がした。
でもあの時。
たっちょんとすばるくんと俺の三人だけの楽屋では、どうすることもできなかったから。
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