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―赤side―
ゆらゆら、ゆらゆら。
揺れているような気がして。
「なぁ、ヤス?」
俺を見てくれてますか?
「なにー?渋やん♪」
俺が呼べば笑顔で振り向く彼は、可愛いという言葉がよく似合う。
俺はちゃんと君を守れてるかな?
黙って見つめていれば、ヤスは心配そうに俺のもとへ来た。大倉と楽しそうに話しとったのに。
「渋やん、大丈夫?」
「ん。大丈夫やで。」
笑ってみせる。
でも大丈夫なんて嘘。
ヤス越しに大倉と目が合えば、不安が一気に押し寄せる。
「好きやで、ヤス。」
「うん!僕もだーいすき!」
なら、ずっと傍にいて。
離れないで。
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