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だから、ほら・・・ね?
「すばるくん。」
本当は抱きしめたい。
でも俺には悲しみは消せない。
「ヤスのとこ行って下さい。」
俺は優しく笑いかける。
「せやけど、俺」
「ヤスにちゃんと言ってないんでしょう?さっきのこと。」
「・・・言って、ない。」
「ならさっきの恥ずかしい告白してきて下さい。俺にしても相手違いやで?(笑)」
冗談混じりに言ってあげた。
俺、ちゃんとすばるくんの背中押せてるんかな?
大好きな君の役に立ててるかな?
「さすがやな。」
すばるくんは小さい声で言った。そしてゆっくりと立ち上がる。
「行ってくるわ。」
「自分の気持ち、伝えるんて大事ですよ。」
「丸、ありがとう。」
紅い硝子玉が輝いた。
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