生徒会長と僕

天使は何事もなく現れた

僕は瀬川誠。年齢15歳の高校生。中学の時は一応野球部に入っていたが、高校では入らないと決めている。
身長は160ｷﾞﾘｷﾞﾘあるかないか…。

今、僕は叔父の家でお世話になっている。小さい頃に両親が亡くなって叔父に引き取られた。ここまでならよかった。
でも、叔父は海外に出張する事が多く、殆ど家には帰ってこない。
叔母も付き添いで行くので家にはいない。
従兄弟達は既に社会に出ていてそれぞれの生活をしている。
偶に帰ってくるけど…。だから、家には僕だけが住んでいると言ってもそう変わらないだろうと叔父がいつも言っている。
その叔父の家族全員が野球好きで野球部に入れさせられた。だから僕は野球部に入らないと決めたんだ。まぁ、ここらへんは関係ない話だけどね。

僕の初恋は幼稚園の時だった。名前は覚えてないけど、よく遊んでいた女の子だった。
初恋だと気づいたのは小学校入ってからだった。
何故かって?その子が小学校入る前に引っ越しで遠くへ行くことになり、別れ際に、
｢好きです｣
と告白され、キスまでされた。それ以来その子とも逢っていない。
その子の引っ越しの後に僕は初恋なんだと気づいた。