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「う、うぅ……」
ヤバイ、涙目なこのコも猛烈にかわいい!!!
「むっ!!」
「あ、あれ?ちーちゃん?」
私が危うげな視線を彼女に送っていると、自分の背中に隠すように彼女の手を引いたもう一人の店員。
「ど、どうしたんだい?別に変なことなんてしてないだろう?」
「そんなヤラシイ目でミクちゃんを見といてよくそんな口が聞けますね」
「あ、あのーちーちゃん?」
「あんたは黙ってて!」
「は、はいっ!」
凄い迫力!それに脅える彼女はまるで子犬のような愛らしさがぁ!あぁん、なぜこのコを私から引き離すの!?
「どんな事情があるかは知りませんが、嫌がるうちのスタッフを無理やりお姫様だっこなんかして、何様なんですか!!」
「――はっ……いや、怪我をしてるかもしれないから運ぼうかと思ってだね?その、自分が倒してしまったから責任を……」
「そ、そうだよ、ちーちゃん。この人も悪気はないみたいだし、許してあげようよ。そりゃ、変な目をするときもあるけど、多分いい人みたいだしね?」
「……ミクちゃんがそういうなら……お客様、次に内のスタッフに手を出したときはもう後がないと思ってください」
う、怖い、怖すぎる。絶対客だなんて思ってないよね?そりゃ今日はなにも頼んでないけど、私、一応常連なんですけど……あ、今は姿が違うからわからないか。
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