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「お、……オレをバカに――てんのか――さっきから――に」
「え?」
少し声色が違うような……ちょっと高めの男の子の声。肩をプルプルとふるわせながら、つぶやく。
――まさか、これがうわさの!?うそ、嘘うそウソっ!!信じない!私信じない!
「ミライ、しっかり、落ち着いて!!」
というかすでに違う名前で呼んでるみたいだし。でも、ミライっていうのが本名だとしても女の子の可能性はまだあるよね!それに、女の子だってオレって使うのが普通の時代だよね!
俺っ娘上等じゃああぁぁあ!!
「……だって!!また、変な目で見てきてるし……ってか犯罪者の目だ」
「落ち着け、さっきまでちゃんと演じきってただろ?もう少し我慢しろ、すぐこの人は帰すから」
「……ううぅ、わかった……」
二人でずっとボソボソと言ってたみたいだけど、何を言ってんのかは私にはさっぱり聞こえなかった。
でも、私をチラチラ見ながらってのはやっぱり、良いことを話し合ってたわけじゃなさそう。
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