CASE1 あのコのためなら

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「来た!」 今、私の目の前にはとても可憐な少女が映っている。 全体的に華奢な肢体。流れるような髪。つぶらな瞳。そして何よりも…… 「お帰りなさいませ、ご主人様♪」 このとろけるような萌えボイス!! 私は鼻血が出そうになりながらもなんとか抑え、オーダーをした。 「んっ、んんっ……あなたの手で描いたケチャップの絵つきのオムライスがいいな」 「は、はぁ……かしこまりました。以上で注文はよろしいですね?」 「うん」 少し変な目で見られたけど、別に気にしない。それにメニューにだって書いてるんだから問題はないでしょ。 「それでは少々お待ちください♪」 はぅ……何度聞いてもこの声の殺傷力には耐えられないよ……
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