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「……あの?もしもし?お客様?」
いけないっ、私としたことがつい取り乱してしまった。別に今日会えなくたってまたいつか来ればいいんだし……
「い、いやぁ、すまないね。じゃあ僕は帰らせていただくよ」
「え?お客様!?」
私は足早に店の出口へと向かった。そこで、外に出ようと戸を押したとき、
「きゃっ!!」
開けた戸を誰かにぶつけてしまった。
「ああっと、ごめんなさい。大丈夫ですか?」
と、こかしてしまった相手に手を伸ばし尋ねると、
「あ、はい、大丈夫です……」
帰ってきたのは萌えボイス!!会いたかったよミクちゃん!
って、転けた拍子で、す、すすすスカートがめくれてる!?みみ、見ちゃダメ見ちゃダメ!そんな方法で確かめるのなんて最低よ私!!落ち着け落ち着け!
「あ、あのスカート……」
「へ?う、うわぁっ!!」
凄い慌てぶり。やっぱり私が男の姿をしているからかな?ここまで恥じらうということはきっと女の子だからのはず!
女の子説少しだけプラス。
「あ、手を貸しますよ」
と、優しく手を引いてあげる。
「あ、ありがとう……」
か、かわいい!うつむき、恥ずかしながらのありがとうなんてたまらないわ!!これなんてエロゲ?
「ハァハァハァハァ――」
「あのー?表情怖いんですけど……」
「ハァハァ――あ、ごめんごめん。ところで君、怪我はなかった?」
危ない、理性が吹っ飛ぶところだった、まだ早いわ優奈!!
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