あっち側

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「将斗──っ!!早く起きな─っ遅刻するよ──!!」 うるっさいなぁ、もう……朝っぱらから……。 俺は低血圧なんだよ…。 着替えて部屋を出ると、廊下はいい匂いがして俺の鼻をくすぐる。 あ―…腹減った…。 リビングのドアノブをまわして部屋へ入る。 テ―ブルを見ると、できたての朝食がまるで手招きするように、さらにいいい匂いを漂わせていた。 いつもながら、美味しそう…。 「いただきます。」 「早く食べないと遅刻するよ。さっさと食べちゃいな。」 「ほ―い。」 分かってるよ。そんなこと。 フォ―クにウインナーを刺して口へと運んだ。 「ん―まいっ 姉ちゃんの飯、ホントいつも美味しいよね。だからこれからもよろしく。」 「たまには早く起きて手伝いなさいよ…」 お世辞て姉ちゃんの機嫌とろうと思ってたのに…不機嫌になってる… 意味ないし… 「だって、朝は苦手なんだもん。」 「いいからさっさと学校行きな。」 しかも、酷くなる一方だし。 「ちっ……。」 .
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