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「…じゃ―ね―。」
そそくさと逃げるように去っていった咲也。
あいつ…香織がキレる前に逃げやがった…。
………。
背中からなんか悪寒がするような……しました。
後ろへゆっくりと振り返ると、とても表現のできない顔をした香織が立っていた。
無理です。とても後ろは見れません。
とりあえず、深呼吸をして心を落ち着かせてよく考えた。
逃げましょう。
逃げるしかないな。
「罪が重くなってもいいなら逃げてもいいけど。」
気付かれていた。
そう言われて、逃げる奴は誰も居ません。
何故か心を読まれていて正直焦ります。
逃げることは、断念しましょう。その方が身のため。
「に、逃げません!逃げませんから!」
ヘタレ…俺のヘタレ…。
「さ―て、どう処刑してあげようか…。」
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