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「私」は甲板にいた
娯楽施設や温水プールには
いなかったから
最終的に甲板にいた
「私」の手には
ボルサリーノが握られている
途中で部屋に寄って取ってきた
訳で…
とりあえず
甲板の手摺りまで来てみたけど
特に人影は見当たらない
いつもの如く
溜め息一つ
そして
なんだか悔しいから
ボルサリーノを被ってみた
-ぶ、ぶかぶか!
-当たり前だろう
え!?
後ろから声が…
ゆっくり振り返ってみると
-レ、レイドさん!
嗚呼
うっかり名前でっ
-あ、あああの!
「彼」が口を開く前に
ボルサリーノを手に持ち
グイッと突き出した
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