二章 恋心

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あれから、私はあのメンツと つるむ事が増えた。 清水くんはバイトが多いと ミキから聞いた。 だけど、一人欠けるだけで、 清水くんが居ないだけで 私の心に何か大きな空洞が 出来たように寂しかった。 「リックちゃん!」 「えっ?あ、ごめん。」 「最近ぼぉっとしてるよ? 大丈夫?」 「うん。」 アキはいつも私の相談に 乗ってくれる意外に 頼れる子だった。 今では、多分一番話しやすい。 「どーせ、海だろ。」 「違うよ。いつもそればっか。」 「……」 ミキは最近憎まれ口が 多くなった。 私に対して何かあるなら 言えばいーのに。 「神野。」 「なに?」 いきなりユウに話し掛けられて 驚いた。 「……無理は、するな。」 「……うん。ありがとう。」 不器用で分かりづらいけど ユウも心配してる。 フラフラなんてしてられない。
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