二章 恋心

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「私に分かるよう、日本語で 会話してくれると嬉しいな。」 出来るだけ声を低くして言った。 もう、解放してください。 「え?日本語だけど?」 「もう良いです。」 私が言うと清水くんは拗ねた。 ん?拗ねた? なんでだ。本当に行動パターンが わからない! 「なんで俺だけ敬語なんだよ。」 そこか! なんでこんなやつに恋したのか 自分でも分からない。 もしかしたら、一瞬の 気の迷いかもしれない。 だけど、怒ってるような 拗ねてるようなそんな様子も 太陽みたいなんて言い過ぎかも なんて思う笑顔も、 寂しそうな顔も全部 私が清水くんを好きになる 愛しく思う要素なんだ。
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