4人が本棚に入れています
本棚に追加
珍しく花梨が欠席だった。
私ならともかく。
親が居なくなって私は
兄に多大な迷惑をかけた。
学校にも行かず、夜出歩いた。
まともに外に出ず、家の中で
インターネットの毎日。
出るとすれば、喧嘩かコンビニ。
そんな生活の中でも、兄は毎日
私にご飯を作り、気にかけ、
バイトの掛け持ち。
そんな兄を見て影響されたか、
学校に久々に出た時だ。
花梨が私に笑って話し掛けた。
花梨は成績優秀な優等生。
昨日も電話して、なんともなかった。
今日になって体調不良?
……何かありそうな、
そんな胸騒ぎ。
私には花梨しか居ないから、
あの子だけは幸せになって欲しいから
私は帰りに花梨の家に寄る事にした。
最初のコメントを投稿しよう!