三章 亀裂

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ピンポーン……。 「駄目……か。」 何度チャイムを鳴らしただろう。 この時間帯は両親はいない。 いるとしたら花梨だけ。 しかも花梨は体調不良で欠席。 家にいない、と言う確率は低いはず。 なのだが、何処かそうではないだろうかと、 思っていた私がいた。 「神……野?」 「清水くん……?」 歯車が音をたて軋み 亀裂が世界に食い込み 運命が動きだした。
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