三章 亀裂

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今の時間は午後7時半。 花梨の家に初めに行ったのは 5時前。 約、2時間も行方知れず。 お互い、部屋に沈黙が流れる。 「悪いな……。」 「清水くんのせいじゃないから。」 思い沈黙。 破ってくれたのは兄。 「うわっ!暗いなー!ほら、ケーキ、紅茶も。 えっと清水くん……だっけ?」 ケーキと紅茶を机に置き、 清水くんに話し掛ける。 「俺は神野陸夜。陸里の兄貴ね。 妹よろしくな!」 「……は?」 「……え?」 清水くんと私の声が重なった。
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