三章 亀裂

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8時。 そろそろ帰ると言う清水くん。 玄関まで送る私。 「ん?ミキから着信があるな。」 「え?……あ、私にも三件も。」 「……五件。なんだ?」 清水くんがミキに電話をかける。 少し話した後、血相変えて 私の腕を掴んだ。 「何!?」 清水くんの言葉聞いて私は 記憶が飛びそうになった。 「花梨が見つかった! 病院だ!急ぐぞ!」 花梨。 どうしたの? 何があったの? なんで病院にいるの? 泣きそうになるのを堪え、 私は清水くんと走った。
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