一章 出会い

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朝、登校してすぐに花梨が 満面の笑みで-- 「おっはー!今日は楽しみだね!」 なんて訳の分からない 発言をしたので、スルーした。 「無視しないでっ!?せめて何か言って!?」 そう言いながら私の席の隣に 当たり前のように腰掛けた。 (川野くんの席じゃん。) 喉まで出かけた言葉を 飲み込み、花梨をみる。 相変わらずニコニコして 可愛い。 花梨は私の数少ない友達。 親友。 だから、そんな花梨を 見ていたら、花梨の話しを 聞いてやろうと思ってしまう。 ……重症ね。 ニコニコの花梨に私は言った。
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