一章 出会い

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「楽しいって、何が?」 「はいっ!待ってました!」 「……」 ガタンと大きな椅子の音を 立てながら、立ち上がる花梨。 なぜか、ガッツポーズで。 ため息が出そうだ。 「……私、貴方の男への興味の無さには正直驚いたわ。」 「何、急に気持ち悪い。」 確かに私は全くと言って 言い程、男に興味がない。 彼氏をつくろうと生まれて 一度も思ったことがない。 「そんな貴方に、私は合コンをセッティングしました!」 ---……… ----………… 「はぁ!?」 私の叫び声も虚しく、花梨は ずっと笑ったままだった。 (勘弁してよ……)
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