○ある日の夢魔様●

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「病人が薬を飲むのは当たり前だろう。 私が薬を飲むと言ったら飲むんだ。」 「~ッ!!」(なッ!!) 自分の言葉にナイトメアはわななき、グレイは感涙に震えていた。 そんなグレイを自分が叱咤する。 「どうした、グレイ? 早く薬を持って来い。」 「は、はい! ただ今!」 叱咤されたグレイは、慌てて薬を取りに走り出そうとした。 その瞬間、ナイトメアが叫んだ。 『ッ、私に薬を飲まそうとするんじゃなーい!!』 そんなナイトメアの言葉と共に、グレイの夢は掻き消え、グレイ自身は不明瞭な世界へとほうり出された。 「…ッ…ここは…」
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