○ある日の夢魔様●

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状況の把握を終えたグレイは、静かにナイトメアへと距離を詰めると、その腕をガシリと掴んだ。 驚いたのはナイトメアだ。 「な…なんだいきなり!」 「今が、貴方を引きずり出せる最高のチャンスかと思いまして…」 「ッ!!」 ナイトメアはグレイを見て固まった。 グレイは黒い笑顔を浮かべていたのだ。 「は、放せグレイッ…グフ…ゲホゴホッ…」 慌てて振り解いたナイトメアは、その拍子に吐血した。 そんな上司にグレイは、呆れたような溜息を吐く。 「ナイトメア様、大丈夫ですか?」 「これが大丈夫な様に見えるのかッ!?」
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