○ある日の夢魔様●

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血を吐きながらも元気そうに叫ぶナイトメア。 「わわ、私は戻らないぞ!」 「しかし、貴方が居なければ仕事が終わりません。 貴方が夢に引き篭られてから、どれだけの書類が溜まっていると思われるのですか? 子供じゃないんですから…そろそろお戻り下さらないと…」 親が子を諭すような口調で、グレイはナイトメアを宥めようとする。 しかし、ナイトメアは子供の言い訳のような反論を始めた。 「ち…違ーう! ただ引き篭って居た訳じゃない!」 「と、言いますと?」 「…そ…そう…出張してたんだ! ハートの国に!」
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