64人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハートの国に…出張ですか?」
ナイトメアの口から飛び出した国の名に、グレイは少し眉をひそめた。
そんな反応に気をよくしたのか、ナイトメアは得意げに話を続ける。
「そうだ!
白ウサギに頼み事をされてな。
ちょっと国境を弄ってやったんだ。」
「……よく時計屋に殺されませんでしたね。」
「時計屋はそんな奴じゃないさ。
まぁ、それで白ウサギが余所者を引き入れた訳だが…」
得意げに語るナイトメアの言葉に、グレイは目が点になった。
「…どうした、グレイ?」
「今…余所者がどうとか…」
最初のコメントを投稿しよう!