○ある日の時計屋さん●

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エースの半脅迫的な笑顔にユリウスが渋々了承すると、エースは破る様に封を切って中の手紙を取り出した。 そして、ユリウスにも内容がわかるようにと声に出して読み上げる。 「『ユリウス=モンレー様 貴方は次回作クローバーの国のアリスに出演しません。 ごめんなさい。       by制作者』…」 「……」 「……」 短い文面を読み上げて、その場の空気が変わった。 短い沈黙の後、エースが踵を返した。 「そういえばまだ“仕事”終わってなかったぜ。 ちょっと行ってくるよ。」
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