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わたしの名前は酒井 瑠美。外にハネたショートヘアがチャームポイントの高校三年生。 志望校に合格して、しんどかった受験勉強がようやく終わったところで、やっと羽目を外せると思ったとこだったんだけれど、まさかわたしがあんな事になるなんて… それは、ある休日。 「―本当なんだってよ?」 わたしは昼間、同じ大学に受験して受かった友達をうちに呼んで他愛も無い話で時間を過ごすことにした。 「やっぱり本当なの?わたしお母さんから聞いたことあるもん。」 丁度、お母さんの世代から言われ続けている噂についての話をしているところだ。 若い女の人がある日の朝目覚めると急な脱力感を覚え、調べてみると血液の量が減っている、不思議な現象がある。 原因は不明で、科学的根拠は何十年経っても確立しないという。 それで一部の人は『これは吸血鬼のしわざではないか?』と噂している、というもの。 で、突然血が減った子が友達の知り合いの中に出たらしい。ということは、わたしたちくらいの年頃になったらそうなるって事かなっ。
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