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「ふ、ふふふふふふ・・・・」
怖い笑い声を上げたルキ。周りが軽く引いていることには気付いていない。
巨大な火球が着弾したポイントは未だに爆煙がくすぶっており、その内側がいったいどうなっているかは分からない。
もしこの規模が“普通の人間”に直撃したなら焼死体―――とまでは行かないだろうがとりあえず重傷一歩手前くらいまでは行くこと間違いナシだろう。
「ふ、ふふふふふふ・・・・勝った・・・・あの、腐れ外道に・・・・ついに・・・・!」
周りの惨状など一切気にしてないルキがそれはそれは歓喜に満ちた声で呟く。今度は確実に周りが一歩引いた。
「さぁて・・・・待ってるのもめんどくさいし、とっとと拾いに・・・・」
『あ』
ルキがゆっくりと爆煙の中にケイを捜しに行こうとしたその時。『夜の翼』戦闘員.sが一斉に声を上げた。そして
「天、誅ぅぅぅぅ!!!」
「うきゃあぁぁぁ!!?」
どこからともなく飛来したケイが跳び蹴り(?)でルキの背中を蹴飛ばした。
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