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「ふん・・・・ようやく本気?」
「めんどくさいんだよこれ。腕ダルいし」
構えた手付きはそのままにケイが嘯く。その手に握られるは黒光りする二丁の拳銃。硝煙が未だ上がっていることから先程炎の矢が爆散した理由はこれなのは分かる。
ダラッと負担を抑えるために一度腕を垂れ流す。
銃という武器はその見た目よりずっと重く、その衝撃はかなり大きなものだ。故にケイは携帯こそするものの使うことは少ない。
ただその理由を問えば「めんどくさい」「疲れる」という答えが帰ってくるわけだが。
「そんじゃあ・・・・・・燃えちゃえ☆」
何故か可愛らしく小首を傾げながら炎の矢を再び放つ。ちなみにその数は総数8。
それらを静かに見据えたケイは二丁の拳銃を再び構え連射。八発の弾丸を撃ち出し、その全てが炎の矢に着弾、破砕していた。
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