悪の組織の構成員の1日

3/21
前へ
/110ページ
次へ
 西暦2070年。世界は突如として発生した天変地異により、世界の環境は大きく変貌した。  多くの動植物が死に絶えた。勿論人間も例外ではなかった。  しかし生物が持つ生存本能は天変地異さえも凌駕した。あまりにも激しく変貌した世界に対応するように進化を遂げたのだ。  喜ばしいことだった。だが、“変化”はあまりにも急激に起こりすぎた。生き残った動植物達は自らの“生存本能”に支配されていたのだ。  結果的に生き残った生物達は進化した新生物(モンスター)により、その大多数が消え失せていた。  急激な進化によるモンスター化。それは勿論人間にも起こった。知能が高かった人間は殊更に残酷な新生物となった。  地獄そのものが世界を覆った時、世界に2人の新生物が生まれた。  “聖女イヴ”“導き手アダム”である。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1112人が本棚に入れています
本棚に追加