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冷酷なケイの一言に思い切り場の空気が氷点下まで一気に下がった。知ってか知らずか、ケイはそのまま建物からひらり、と舞い降りた。―――部下の頭上に。
「げぶらば!?」
「おいこらテメェら・・・・よくもまあ人の尊き暇時間を破壊しやがって・・・・覚悟はできてんな?主に減給の」
『ひぃ!?そ、それだけはご勘弁を!!?』
「黙れ。一回くらいSOSコール無しであの貧相(な体した)娘を乗り切ってからほざけ」
「誰が貧相よぉぉぉ!!?」
「お前だお前。このコスプレ貧相体型娘」
「だぁまぁれぇぇぇ!!?」
正義のヒロインたる少女が怒りのままに発した強大な力の波動が蜃気楼のように周りの風景を揺らめかす。
「ケイ様ぁ・・・・面白いのは分かるんですがそろそろあの娘が可哀想に思えてきたんですが・・・・」
「面白いということは何物にも優先されるんだぜ?」
「それ全員の同意があるとき限定でしょ・・・・」
「煩い。俺がルールだ」
「ケイ=シラサキぃぃぃぃ!!今日こそ滅してやるわこの・・・・」
力強く少女は拳を握り締め、ケイに絡む理由の最大部分を言い放つ。
「この、悪人がぁぁぁぁ!!!」
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