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明らかに見てはいけない物を見てしまった。
それは、三人のあからさまな不良さんに取り囲まれる一人の女性の図。
なんだこの絵に描いたようなラブコメ。俺に助けろって言ってんのかよ。なら頼む相手を間違えたな。
俺はその図を完璧に無視して進む。
「げへへ、お姉さん、いいでごんすよね?一緒に遊ぶヨロシ。」
「なぁに、少し付き合ってくれればいいダバダ。こっち来て欲しいばい。」
「いいだろべ~減るもんじゃないきに。」
お前らどこの出身だ。
「やめろよ!あたしは暇じゃないんだ。」
お、会話から察するにこの女性かなり強気なようで。これなら平気だろ。平気じゃなくても俺には何の関係もないがな。
「そんなこと言わずにさ~!」
「おら達と一緒にオールスルーザナイトしようぜ~。」
ああ?
「断ったっておら達、Time after time誘っちゃうからね~。」
なる程…俺の敬愛するシンディの曲名をくだらねぇナンパなんぞに使うとは。
よく分かったよ、つまり…ブッコロシテイインダヨナ?
「てめえらぁ!」
殺すと決めた瞬間、俺は二歩で10メートルの距離を詰めて不良共に殴りかかる。
「ギャラバァ!」
一人撃破。
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