プリンスはキワモノ

6/9
前へ
/155ページ
次へ
殺意だった。ただただ殺意 「お前誰だべさ!」 「どうでもいいだろンナコタァ!」 俺は一人撃破した勢いをそのままに振り向きざまパンチ。 「ギャオ!」 二人撃破…ってか悲鳴としてそれはどうよ。こいつらマジでどこの方言使ってるんだ。 「兄ちゃん、てめぇよくも俺の仲間を…ぶっ殺してや…間違えた、ぶっ殺しちゃるけんのぉ!」 共通語でいけよ!何で言い直した!?もっとグローバルな視野を持て! 殴りかかってきた不良をサイドステップでかわし、首に手刀をたたき込む。 「アワビュ!」 三人撃破。最後が北斗の拳ネタとはありがちな…。 まぁいい。シンディ、仇は討ったぜ…。妙な満足感に包まれた俺はそのままその場を去ろうとする。 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」 呼び止められた。しかし俺はここで立ち止まる程お人好しじゃない。さっさとCDショップ行きたいし。 「待てって言ってんだろうが!」 その瞬間、体がふわりと浮いた。そして 「ガハッ!」 そのまま地面へダイビング。 「何だよ…勘弁してくれよ…。」 リアルな投げ技なんて初めてくらったよ…。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1151人が本棚に入れています
本棚に追加