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「あんた、何であたしを助けた。」
はぁ!?俺がこの女性を助けただと?冗談は勘弁してくれ。どこからどう見てもシンディを侮辱されたからあいつら殴っただけだろ。
「あのなぁ…俺は別にお前を助けたかったわけじゃねぇぞ?俺の愛するシンディローパーの曲名を、薄汚いナンパごときに使用したのが許せなかっただけだ。」
「嘘つけ!そうやって私に恩を売りにきただけだろ!」
…だめだ、会話が成り立たねぇ。そもそもわけが分からん。何で俺が見ず知らずのこの女性に恩を売らなきゃならねぇんだよ。そんな面倒なことしたくねぇよ!
「そこで黙るということは、あたしの言ったこと当たってるんだよね。やっぱり男なんて、そんなものなのね。」
はっはぁ分かったぜこの女の狙いが。そうやって何だかんだ理屈をこねて俺をダンスフロアに誘い出し、一緒に踊る。その後見覚えのない子供を俺との子供だと主張して、俺を訴えるつもりだな…ってこんなネタ分かるやついんのか。
冗談はさておき、さて参った。どうしようか…いや、どうしようも何も、どうしようもないのか。無視して帰るか。どうせもう会うこともないだろうし。
ただ。
一つだけ、気になったことを、言っておこう。
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