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「やぁ、お久しぶりだね、真音流君。」
突然隣から声が…ってどっかで聞いたような…。
「お前…。」
俺の顔面は自分でも分かるほどに引きつっていたと思う。何せそこにいたのは…。
「昨日は世話になったなぁ…。」
はい、不良に取り囲まれていた女性でした。
緑色の長い髪に、挑戦的にして好戦的な目付き。身長は俺より少し低い位だから…165くらいか?
「えっと…お久しぶり…だな、西荻。」
ヤバイ。気まずい。いや怖い。
「フフ、あんたには感謝しておくよ。あんたをズタズタにするっていう目標がなければ、あたしは学校になんか来なかったろうし。」
そんな無理して学校なんて来なくてもいいのに…。てか、ズタズタにするって。泣けてくる。
「放課後、屋上に来て。あなたに用があるからね。」
「やだ。」
それって意訳すると、『ちょいと体育館裏まで来いや。ズタズタにしてやるから。』みたいなことだろ?嫌に決まってんじゃん!
「あ?」
ダメだ、拒否権がない!いや、でも俺は負けない!最後まで戦ってやるよ!
「いや、俺今日の放課後塾が…」
「あ?」
戦えるわけなかった。何だよあの目、反則だろ!何その声怖すぎだろ!
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