ミスチルは90年代が一番好き

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「次は生徒会長から新入生の皆さんへの挨拶です。クソ長くなるうえに2、3年生の皆さんは全く関係ありませんが、何しろあの生徒会長です。むしろ聞かせてほしくて仕方ないくらいだろお前ら!」 アナウンスの人がそう言い終えると同時に『オオーーー!』という大きな歓声が2、3年生の方から上がる。一年生は完璧に置いてけぼりだ。 というかここはライブハウスかよ…。何でアナウンスのノリがめちゃくちゃいいんだよ…。 そんなことを考えている内に、生徒会長が壇上へ上がっていた。 「新一年生のみなさん。私が恐れ多くも生徒会長という大役を拝命した姫川優希だ。まずみなさん、御入学おめでとう。ここにいる君たちがこの御解高校をどんな形であれ選んでくれたことを私は誇りに思う。この高校では…」 壇上に立ったのは女生徒で、容姿は黒髪でポニーテール、肌は程よく焼けていて、身長は…160位だろうか。威風堂々としたオーラが身体中を取り巻いているかのようなたたずまい。成る程、生徒会長っぽくはある。 しかし皆生徒会長の話に夢中だな。関係ない2、3年生も真剣に…ってあれ?今なら音楽聞けるんじゃないか?…チャーーーンス!
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