ミスチルは90年代が一番好き

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俺は素早くイヤホンを耳に装着。再生ボタンを押す。流れてきた曲は…Mr.Childrenで『光の射すほうへ』。なんかダークな気分になるな…大好きな曲だけどね。 それから数曲聞いている間、生徒会長は延々と話し続けた。俺は全く聞いてなかったけど。そして生徒会長の話が終わると、各教室に戻ることになった。一年生から順に体育館を出る。…なんかその間、2、3年生からずっと睨まれていたような気がするが…どうでもいいか。 俺が教室に入って席に着くと、あいつは席が真逆の位置にあるにもかかわらず、わざわざ話し掛けてきた。暇な奴だな…。 「しかしあの生徒会長、すごかったなぁ。話はバカな俺でも内容は分かりやすかったし、でも浅すぎるわけでもなかったし。何より…美人だったよなぁ…。」 ほぅ…と、溜め息をつく鹿島。キモイ…。 「ソーダナ。オレモソーモウ。」 「流すなよぉ~。話に乗ってくれよぅ…。」 めんどいからパス。 俺が適当に鹿島を無視していると、ピンポンパンポーンという電子音が流れてきた。 「一年三組の真音流君。至急生徒会室までお越しください。繰り返します…」 …初日から怒られたのに、さらに次の日に呼び出しかよ…。
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