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「何だよ問題児、またなんかやらかしたのか?」
にやにやと嬉しそうな顔で聞いてくる鹿島。…ウザイ。
「俺も知らねぇよ。」
そう言って俺はさっさと教室を出る。生徒会室ってーと…三階かな?この高校のパンフで見た気がするし。二年生の人たちがいるフロアだよな、確か。さっさと行って終わらせるか。
俺は階段を昇って二年生のフロアを歩く。ってか、何でまた睨まれてんだ?しかもほぼ全員から。わけが分からん。
「ちょっと待ちなさいよ!」
後ろから声。
「はい?」
振り替えるとそこにはショートカットの女子の先輩がいた。因みに面識は全くない。
「あんた、姫川優希様のスピーチの際、音楽を聞いていたそうじゃない。」
「はい、聞いてましたけど…。」
俺がすんなり肯定すると、先輩は顔を真っ赤にして怒りだした。…最近俺怒られてばっかだな…。
「あんたどういう神経してるわけ?あの姫川様よ?その人の言葉を全部無視して、挙げ句の果てには音楽を聞いていたなんて、有り得ないわよ!」
あ~、よくいるよね、こういう人。何か喋るだけで疲れる人。どうしよ。どうせ敵になるのはこの人だけだし、どうでもいいか。
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