ミスチルは90年代が一番好き

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はぁ…明日からの事を考えると本気で逃げたくなるな。マジでバックれようかとも一瞬考えたが、しかし校則によれば校長の命令は絶対。俺はルールを破ってまで我を通すつもりはない。ルールを守るより、ルールを破る方が面倒だからな。てかもうこの時間じゃ帰りのホームルーム終わってりからなぁ…勝手に帰るか。 御解高校正門前。俺はCDを借りにTSUTAYAへ行こうと心に誓っていると。 「待てや真音流~!」 …はい、忘れてました。今日は帰りに屋上へ行く約束でした。 「サラバだ西荻!」 俺は本気でダッシュ!まだ死ぬわけにはいかない! 「チェスト~!」 「あだっ!」 一瞬で追い付かれて腹部に一撃…。瞬歩か?お前は瞬歩が使えるのか? 「てめえ何逃げてやがんだよ?」 ヤバイ。これは五秒で完璧に言い訳しないと、天国のひい祖父さんから入学祝いを貰いにいくはめに…。 「違う、逃げたんじゃない!忘れてたんだ!」 「ふざけんな!」 「ビボバ!」 俺のバカ!正直に言ってどうすんだよ!言い訳しろよ! でも言い訳が出来ないそんな俺が大好き!…はい、気持ち悪い。
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