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そんなこと俺が知るわけがない。俺が美香のことが好きかどうかなんて、俺にしてみれば心の底からどうでもいい。
「いや?そんなことないぞ?」
俺がそう言うと、美香は顔を輝かせて、
「じゃあ、私のこと…好き?」
と聞いてきたから、また俺が
「いや?そんなことないぞ?」
と答えると、美香はまた顔を曇らせた。忙しい奴だな。
「そっか…分かったよ。ありがとう、お兄ちゃん。」
「ああ。」
俺は短く答えて部屋を出ていく。早く自室でパソコンを起動してミスチルをウォークマンへ~っと。
「お兄ちゃんの…バカ。」
ほぅ…。やっぱミスチルはいいわぁ。てかそろそろウォークマンの容量がやばいんだが…どうでもいいか。
「流~!晩ご飯出来たわよ~!」
おっと、もうご飯か。
俺は居間へ急ぐ。そしてテーブルのいつもの俺の席へ座るとびっくり仰天。俺の炒飯が犬の餌入れの中に…ってこれどう考えても児童虐待だろ!人としての尊厳が与えられてないじゃん!
「義母さん…何故?」
そう聞くと般若(怖いほう)が降魔したとしか思えない顔をした義母さんが俺を睨む。
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