1151人が本棚に入れています
本棚に追加
「何故かって?そんなのあんたが美香にしっかり謝らなかったからに決まってるでしょ!」
「待って!俺ちゃんと謝ったぞ!なぁ、美香!」
俺は縋る思いで美香を見る。すると美香は、
「お兄ちゃんの、バカ。」と言ってプイと顔を背けた。てかちょっと待てよ!お前さっきはありがとうって言ってただろ!なにその変わり身の早さ!お前はイソップ物語のコウモリか!
「ほら、美香のあの態度からして、ちゃんと謝ってないんでしょう?だからあんたにはそれで十分よ。」
くそ、こうなったら……だめだ、何の作戦も思いつかない。腹も減ってるし、く、万事休すか…。恨むぜ美香…。
俺は諦めて犬の餌入れに首を突っ込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!